おばあちゃんこと継母いわく
掃除人の仕事、結構体力使うししかも四時間立ちっぱなし(洗濯物をたたむときはカーペットを敷いた床に座っての作業になるのだが、私は殆ど座らず立ったまま棚をたたみ台にして作業をする。このほうがたたんだ衣服をどんどん各自の棚に入れていけるので早いのだ。床に座ると、立つとき「どっこらしょ」状態になるので時間のロスが出る。
というわけで、それなりの重労働感があり、帰宅したら大急ぎでおばあちゃんのお昼ご飯を作るし、それらが終わり一応一段落すると、私は椅子から立ち上がるのもいやってほどになってしまう。
さて、そんなであるが、先輩の女性お二人から今日もほめていただき、それをおばあちゃんに嬉し気に話したら、おばあちゃんいわく。
「掃除婦の仕事なんてやり手がいないのに、和恵さんみたいに喜んでやる人は貴重だからおだてておくのよ」。
これを聞いて私は内心言い返した。
『おぬし、私に恨みでもあるのか』。
これをケアマネさんに話したら、「さすが梅おばあちゃん、よく世間を知っている」だって。
結局私はこういうふうに、誰かにほめてもらったことがない。コドクだ。