種田山頭火
私は愛媛の小さな村で育った。こどもの頃、よくお遍路さんが門口に立たれた。
ある日回ってこられたお遍路さんに、祖母がいつもよりたくさんの白米を袋に入れて差し上げ、去りゆかれるそのお遍路さんの後ろ姿に礼をしてお見送りをした。
そして私に、「あのお遍路さんは普通の人じゃない。えらい人なんよ」と言った。
後年、成長して俳句を学ぶようになった頃、私は、『あのお遍路さんは山頭火だったんじゃないk』と思うようになった。
今回ツイッターをはじめて山頭火にフォローし、俳句が流れてくるたびにそのことを思う。それで山頭火のことを調べてみたら、全然年齢が合わず、私は生きておられた山頭火さんには会っていないことがわかった。なんだ・・・・・。
実は何度もこの繰り返しをしている。よくよく私は山頭火に会ったことにしたいらしい。・・・でも、祖母が敬意を示していたあのお遍路さんが山頭火だったら、どんなに素敵だったろうと思うよ♪